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最近掲載の論文要旨 |
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中学野球の投球指導におけるワンポイントアドバイスの効果-高低のコントロールが定まらない原因となる「力みのテイクバック」と「潰れた投球フォーム」の改善事例-
喜久田雄紀,松下雅雄
本研究は,中学校野球における指導者がコントロールの定まらない投手2名に対して,ワンポイントアドバイスを施すことで,投球パフォーマンスの改善を図った過程を報告したものである.そのワンポイントアドバイスの効果を,映像等を用いて投球フォームがどのように変化したのかを検証し,合わせて内省報告,パフォーマンスの変化についても検討した.指導者によるコントロールが定まらない原因として,「力みのテイクバック」と「潰れた投球フォーム」を見立て,両被験者にはこれを改善する“動きの感覚”としての「ワンポイントアドバイス」を教示した.その結果,選手の内省に指導者の意図した変化が見られ,コントロールにおける改善も見られた.また,肩・肘の痛み及び下半身の疲労感の軽減において改善が見られ,“指導者の施したワンポイントアドバイス”が効果的であり,さらに適切なアドバイスによる障害予防の可能性が示唆された.しかしながら,球速が低下する場合も生じ,さらに適切なワンポイントアドバイスを検討することが明らかとなった.現在では,両被験者とも,改善した投球動作を意識しながら練習に励んでおり,今後は更なる活躍が期待される. |
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| 1009 |
心理技法活用尺度の作成−大学生競技者を対象として−
村上貴聡,平木貴子,今井恭子,立谷泰久, 平田大輔, 須田和也,石井源信
本研究では,競技場面で実践的に活用される心理技法の内容を整理・集約し,それに基づいて作成される心理技法活用尺度の信頼性を検証した.また,大学生競技者における心理技法の特徴について競技レベルや競技種目の観点から検討するとともに,心理技法の活用と心理的競技能力との関係についても分析を行った.その結果,本研究で作成された心理技法活用尺度は,情動のコントロール,セルフトーク,自己分析,イメージ,サイキングアップ,ルーティン,ゲームプラン,目標設定に分類され,比較的高い信頼性を持つことが明らかとなった.また,大学生競技者における心理技法の活用は競技レベルよりもむしろメンタルトレーニングの実施状況や競技種目と関連していることが示された.さらに,心理技法を用いることにより,競技意欲や自信,作戦能力などの心理的競技能力を改善できる可能性が示唆された.つまり,心理技法の活用は競技パフォーマンス発揮のために重要な役割を果たすと考えられる.最後に,実践事例を提示し,作成された心理技法尺度のスポーツ現場への適用について具体的な提案を行った. |
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男子バスケットボール競技がオリンピックに出場するために望むこと‐トップ選手はヨーロッパ(特にドイツ)のプロリーグを目指そう‐
三浦健、濱田幸二
近年の屋内球技集団競技における日本は、予選を突破して五輪本戦へ出場することが非常に厳しい状況である。これに対し、北京五輪に多数出場したのは、ヨーロッパ大陸の国々である。バレーボール、ハンドボールの日本代表レベルのプレイヤーの一部は、ヨーロッパのプロリーグに所属して技術力や精神力を磨くことで日本を五輪に導きたいという強い意志を持って活動している。男子バスケットボール競技は、プロリーグ最高峰のNBAを目指すのは正直厳しい。そこで、オリンピック出場レベルのヨーロッパの国々(特にヨーロッパ出場国中最下位のドイツ)のプロリーグへの所属を目標とし、大活躍をして更なる飛躍を目指すというステップを踏むのはどうだろうか。現在の日本代表レベルのトッププレイヤーは、体格、身体能力ともにヨーロッパ諸国に引けを取らない高いレベルだと思う。彼らもこのような認識を持ってヨーロッパ(特にドイツ)のプロリーグを目指し、日々の練習や試合での高いレベルに身を置いて、世界で戦える技術力や精神力を培って欲しい。そうすることにより日本男子バスケットボール界がレベルアップし、アジア予選を突破して五輪に出場できる可能性が開けると考える。 |
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一人の女子短距離トップ選手のオリンピックに向けた5年間の取り組みの分析:トレーニング課題の実施・達成状況から
信岡沙希重、礒繁雄、五味宏生、彼末一之
本研究は日本女子短距離で長年トップにある一人の選手の2004年から2008年の取り組みを検討した.対象者は試合期の結果を受けて鍛練期の課題を設定し,次の試合期で試すといったサイクルでトレーニングを続けた。各年度に設定した課題について,トレーニング日誌に記載された事項とシーズンでの結果を基に評価を行い,トレーニング課題解決の妥当性について吟味した.特に良かった冬期トレーニングは,@身体作り(体重・体脂肪を減らす,身体のくせをコントロールする),A走りの改善(上下動を減らす走り,シザースのタイミングを意識した走り,遊脚を意識した走り),Bスタートの改善(1歩目のシザースを意識したスタート,0歩目の股関節伸展によるスタート,上から下るような意識でのスタート,前半部として捉えるスタート)である.スタートの改善は短時間では難しいが,数年かかって成果がみられるようになった.2007年と2008年は結果が出せなかったが,「怪我」が大きな原因であった.結局「当たり前のことを当たり前に」ということが重要である. |
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| 1008 |
テニスにおけるサービスのトレーニングによるパフォーマンスの変化
西中間惠、高橋仁大、石原雅彦、森重貴裕、児玉光雄
本研究はサービスのトレーニングによる試合でのパフォーマンスの変化を明らかにする事を目的として行った.対象とした選手は地方大学テニス部員1名であり,サービスのトレーニングの内容は(1)インパクトでのプロネーションを意識した動作の習得(2)ハイスピードカメラを用いたフィードバック(3)通常のドリルメニューでサービスを打つ機会を必ず設ける,といったものだった. 分析の結果,主に以下の変化が見られた.(1)トレーニング前後で1stサービスのショット時間が約0.1秒短縮された(p<0.01).(2)トレーニングから3ヶ月後で1stサービスのショット時間が0.08秒,2ndサービスで0.16秒短縮された.(3)1stサービスにおけるラストショットに用いられたショットにおいて,サービス&リターンの項目に有意差(p<0.01)が見られ,トレーニング後以降リターンミスを誘うポイントが増加したことが明らかになった.(4)トレーニング前後の映像から瞬発的で,プロネーションを強調したスイング動作が獲得されているのが分かった. |
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